国の地震調査研究推進本部は、福岡市の市街地を走る警固断層を、起こりうる地震の規模や発生確率を推定する「長期評価」の対象にする方針を固めた。断層の長さが従来の推定より長く、過去の活動も大きかったことが、最近の地質調査で分かったため。この断層は今年3月の福岡沖玄界地震の震源域の延長上にあり、「警固断層も動くのではないか」との懸念が強まっていた。
今年4、5月に東京大と高知大などの研究グループが行った地質調査で、断層は博多湾内にも延びており、長さは二十数キロに達することが確認された。この長さだと、マグニチュード7以上の地震を起こすおそれがある。